2009年10月15日 08:36
藤森照信 21世紀建築魂
― はじまりを予兆する、6の対話 (建築のちから)
― はじまりを予兆する、6の対話 (建築のちから)
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藤森照信 藤塚光政 伊東豊雄 山本理顕
アトリエ・ワン 阿部仁史 五十嵐淳 岡啓輔
三分一博志 手塚貴晴+手塚由比
INAX出版
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[建築のちから]シリーズ第1弾。
建築家・建築史家の藤森照信さんが、
現在の建築、及び建築家をどのように見ているのか。
本書は、藤森さんの論考と、若手建築家による6つの対談と、鼎談で構成されている。
論考:
この先には何があるのか(藤森照信)
対談:
都市のカケラを集めて、建築をつくる(アトリエ・ワン)
身体/情報/建築(阿部仁史)
原野の開拓スピリッツ(五十嵐淳)
一人でコンクリート製バベルの塔をつくる(岡啓輔)
建築は地球の一部である(三分一博志)
建築でライフスタイルをつくる(手塚建築研究所)
鼎談:
二一世紀建築がはじまる(伊東豊雄、山本理顕、藤森照信)
取り分け新しい知識が得られるわけではないが、
現在の建築がどのような思想によってつくられているかということが、
簡潔にまとめられている。
対談形式のためか、若干物足りない気もするが、
しかし、対談形式故に見えてくるものもある。
雑誌の作品解説では語られないであろう部分を知れば、
作品だけ見てもわからなかった部分も含め、その作品を理解できる。
理解できれば、その建築の魅力も分かる。
しかし、
そんな中、印象的だったのは、
最後の手塚さんの言葉で、
「建物を説明するときにコンセプトを説明するのは根本的に間違っていると思います。
そこに住む人に自然と建築が訴えかけることが大事だと思っています。」(p205)
つまり、コンセプトの説明無くしてその魅力を理解できないような建築は魅力が無いという事。
即ち、対談を聞いて初めて魅力的だと感じた作品は魅力的なものでないという事。
無論、この魅力とは主観に過ぎないが、確かにそのように思う。
とは言っても、この対談に意味が無いわけではない。
建築をつくるにあたっての思考がどのようなものかを
深く掘り下げることによって得られるものは、この先につながる。
難点を挙げれば、この6つの対談の相手は、
藤森さん個人が関心のある人であるため、
褒めているだけで批判が無い。
勿論、褒めるに値する魅力的な建築家の方々だから当然と言えば当然だけれども。
最近の物なので、
トレンドを知るには最適の1冊。
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