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建築夜物語

2010年11月06日 21:52

オレの目の前にはパックリ開いたパイプシャフトがあった。


※この物語はフィクションです。






「私のPSにあなたのCFTを入れてー!」


パイプシャフトは既に水漏れを起こして大変なことになっていた。
オレはその水漏れを口で塞ぐ事だけで精一杯。


「まだ1分も経ってないのにCFTが硬くて熱いわ。
 もしかして、あなたのそれは、早強ポルトランドセメント?」


「確かに早強ポルトランドセメントだよ、でもね。。。」


と言いかけてオレは止めた。
一皮剥けたオレのCFTはもはやRCだ!
と抵抗したかったのだが、
よく考えれば、これから免震装置(ゴムアイソレーター)を装着し、
結局はCFTと化すからだ。


オレがその装置を装着している間に、彼女は四つんばいになり、
まさにピロティの体勢をとっていた。


迷わずオレのCFTを彼女のパイプシャフトに突っ込んだ。
その水平力に対する彼女の層間変形角は予想以上に大きい。


しかし水漏れが激しいためか、
なかなか奥まで入らない。
ただし、ゆっくりとは進んでいる。
まるでオイルダンパーのようだ。


そう、これは免震装置と制振装置による夢のコラボレーション!


制振装置と化した接合部は、ゆっくりとしたピストン運動だが、
しかし、効率よくエネルギー吸収していく。


ただ、その効率の良さ故に限界が近づいてきた。


クソッ、何回も写生してきたのに。
夜のプリツカー賞を受賞するのは当分先のようだ。。。


それにしても、こんな短期で建築が終わっていいわけがない。
超長期と呼ばれる200年住宅が求められる昨今、
たった20秒で終わっていいわけがないんだ!!


そしてオレは思いついた。


コンバージョンだ!!


彼女というスケルトンはそのままにして、
インフィルであるオレに変化を齎せば良いのだ。


1回終わったとしても、
CFT内のコンクリートの剛性が落ちるだけで、
周りのSは通常通り。
その特性はRCのそれと比べ粘り強い。


つまり、2回目は長持ちする。
だからインフィルであるオレはイってしまってかまわない。


スケルトンに飽きが来ない限り、何度でも蘇る建築。
素晴らしいじゃないか!
そんな事を考えていると、彼女は言った。


「そろそろリフォームしない?」


「そうだね。じゃあ今度は、オレが1階で、君が2階の、2階建てになろう。」


そう言って、ピロティ状になった彼女の下に入り込んだ。
それはス○イハウスのようなメタボリズム的リフォームだった。


しかし、既存部分と新陳代謝による増築部分とでは固有周期が異なり、
接合部にはより大きなエネルギーが集中した。





そしてオレは1回目のインフィルとしての役割を終えた。

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コメント

  1. タッカー | URL | -

    全俺が泣いたww

    なるほど。これは対象年齢が高いですね(笑)

  2. ちゃっぷ | URL | wqZjrhuk

    >タッカーさん

    大丈夫!真面目な建築学生が見たら、真面目な文章に見える!(笑

  3. dai | URL | -

    なんか、すごい文章ができあがってるなぁ。
    明日から図面の見方が変わりそうです(笑)

  4. ちゃっぷ | URL | wqZjrhuk

    >daiさん

    明日からPSを見てCFTを硬化させちゃだめだよ!

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