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20XXの建築原理へ&地域社会圏モデル

2011年12月24日 03:07

20XXの建築原理へ (建築のちから)
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地域社会圏モデル ――国家と個人のあいだを構想せよ (建築のちから)
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発売とほぼ同時に購入しいてたのだけど、
のんびり読んで、「建築のちから」シリーズを最近になって読了。


両者とも、建築家があるお題に対して仮想の設計を行い、
それを通して建築の可能性を探っていくというもの。




まず、「20XXの建築原理へ」では、青山病院跡地を敷地として、
各建築家が議論やインタビューを行いながら設計をする。
その過程が収められており、建築学生にとっては魅力的な1冊になっているのだと思う。


過程だけでなく、成果物として提示された案は、形態的にとても面白い。


けれども私にとって、
それぞれが自由奔放に設計しているだけ、
そんな印象を受けたのも事実である。


それは建築を専門としない方々にもインタビューしているのだけど、
その内容と成果物の関係が乖離しているように感じたからだと思う。


藤本さんは入れ子をやりたいし、
平田さんはヒダをやりたいし、
佐藤さんはバリバリ構造をやりたいし、
みたいな。


無論、各々の特徴が生かされて、読んでいて面白いし、
もしかしたら、他者へのインタビューも、自身の設計において、
極僅かな影響にとどめておくのがプロなのかもしれないけど、
なんだか、1冊の本としての一貫性が無いように思われた。


それに対して、「地域社会圏モデル」は、
「20XXの建築原理へ」と同様に各建築家が設計をして、
建築以外の専門家にもインタビューをしているのだけれど、
そのインタビューをした専門家達の意見が反映されていて面白い。


そして、それによって面白いだけではなく、
技術的、社会的な側面での考察が充実しているため、
リアリティーのある成果物となっている。


それはおそらく、
「20XXの建築原理へ」では、設計の過程において、他の専門家に話を伺う事で
何かヒントを見つけようとしているのに対し、
「地域社会圏モデル」では、自身の作品を実現させるために
専門家の意見を聞いているからかもしれない。
(つまり正確に言うと、専門家の意見を反映しているというわけでないのだけど)


まあ、逆に言えば、
「20XXの建築原理へ」の方が生々しい設計過程を覗けるので
それはそれで勉強になるかもしれないけど。


いずれにせよ、設計における各建築家の思考が覗けるのは面白いのではないだろうか。


。。。


ただ、最近、
こういった公開されるプロの設計過程・設計手法を、
そのまま自身に適用する学生がいるようなのだけれども、
それは間違っているのではないかなと思う。


だって、自分の設計手法を試行錯誤し、
それが確立するまでの進化していく過程こそが、
学生時代における建築設計の面白さだと私は思うから。

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