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あの発想は何処からくるのか-藤本壮介読本

2011年09月04日 06:29

藤本壮介読本
藤本壮介読本
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やはりトレンディな建築家は気になるよね。
ということで読んでみた。





新奇的な建築の数々を生み出している藤本壮介さん。
しかしながら、意外にも影響を受けている建築家・建築というのは、
ミースだったり、アヤソフィアやパルテノンだったりといったもののようで、
比較的真面目というかオーソドックスな印象を受ける。



そこからどうやって現在発表されているような建築が誕生するのか。
その脳内での変換過程を知る事こそが本書の醍醐味である。
(そこは本書を読んで楽しんでいただきたい)



それより印象に残ったのが、現在のようにメディアに出て活躍するようになるまでの過程。
私の個人的な偏見だが、成功している建築家というのは「金」と「コネ」を持っている、という印象がある。
例えば、実家や親戚が金持ちで、彼らがクライアントになってくれたりとか、
○○研究室出身、○○事務所出身或いはオープンデスク生だったりとか。
藤本さんの場合、ある意味で前者に該当しそうだが、
身内をクライアントとした事で劇的に名を上げたわけではないし、
ましてや、どこかの事務所にオープンデスク生としてすら所属したことがないとの事。



そんな藤本さんが世間に認知されるようになったのは、
青森県立美術館のコンペとのこと。
要するに私が言いたいのは、藤本さんが真の実力者であるということだ。
当たり前のようで、結構すごいことだと思う。



とは言え、お施主さんに恵まれたというのは否めないと思う。
しかしながら、



「施主の理解があるから何でもやれちゃっただけの住宅には、やはりしたくないんです。
一見風変わりなものでも、それがどこかで、人間の生活の根源を照らし出してほしい。」(p.145)


「僕としては「理解のある個性的なクライアントがいて良かったね」という話だと嫌なんです。
クライアントの要望を発端にして、人間が住む場所として、こういう場所の方が快適だね、
と思えるものを吸い出して形にしたいんですよね。」(p.168)



といったように、単純な形態の奇抜さだけではなく、
人間と建築との関わりを丁寧に考えた結果、生まれた建築であり、
それ故にお施主さんの首を縦に振らせる事ができたであろう事を認識した上で
評価或いは参考にしたい。



そういう意味で、「経済原理と建築」(p.248)は興味深かったりする。



作品の写真も豊富だし、お勧めするに値する1冊かと。


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