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建築下物語

2011年05月01日 00:36


杭には適した配置が存在する。
初めて杭を使用するオレは、その位置が分からないでいた。


※この物語はフィクションです。






オレは自らの杭に対して最終チェックを行った。
剛性は十分。
耐力にも自信がある。


しかし問題は何処にこの杭を挿入するかだ。
何しろオレの杭は1本しかない貴重な存在。


まずは夜の地盤調査が必要だ。
起伏の激しい彼女という敷地を、舐めるようにして調査する。
すると、若干N値が大きいと思われる箇所を発見した。
そこはコリコリとしおり、局所的に突起しているようだ。


であるならば、ここは杭を打つべき場所ではない。
そう考えて別の位置を調査しようとしたところ、
彼女が大きく反応した。


「あんっ…!」


性なる大地がオレに叫びかけているに違いない。
おそらく杭を打つべき位置が近いのだ。


その周囲を調べると、黒々と生い茂る海草があった。
それもまた局所的である。


「ははーん。なるほどね。」


オレは瞬時に理解した。
この範囲はかつて海底だったのだ。
言い換えれば、この部分は地盤が悪いということであり、
さらに言えば、オレの杭が役に立つ場所である。


オレは敷地に杭を挿入した。
しかし、オレの予想に反して杭はなかなか進まない。
無理に入れようとすると、大地が悲鳴を上げる。


おそらく、薄いにしても少し固い層があるのだろう。
この膜を越えれば、確実に軟弱地盤のはずだ。


オレはそう判断し、彼女の悲鳴を無視して強引に押し進めた。
膜が破れると、オレの杭はチツの中を…、否、ツチの中を勢いよく進んだ。


しかし、まだ杭が支持地盤への到達にはほど遠い状況だ。
それにも拘らず、大地が大きく揺れたような気がした。
その刹那、大地の気持ち良さそうな声とともに、
オレの杭の周面摩擦が極端に小さくなった。



・・・。


・・・まずい、液状化だ!



だが焦る必要はない。
オレの杭はこのために存在するのだから。


まずは慌てずに杭先端を支持層まで到達させることが重要だ。
そういうわけで、自らの限界まで杭を挿入する。


しかしながら、杭の先端はGL-50mにある支持層までとどかない。


「オレの15cm杭ではどうにもできなかったか。。。」


そう後悔していると、彼女が提案した。


「あなたの杭をスピーディーに引き抜いて、
その勢いで孔内の水分を取り除いて!それを繰り返すの!」


その提案により、オレは杭をゆっくり入れては、勢いよく引き抜く、
そんな作業を我慢強く繰り返した。




しかしながら、孔内の水分は勢いを増すばかりだった。


そして、杭先端からセメントミルクが放出された。


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